「実習生の方には、お願いした仕事の評価とフィードバックをしっかり行い
企業目線で考えて、この人はどうすれば働きやすくなるかを考える。」
ADHDも人によって特徴が違うので、基本的には個別の配慮が必要になります。Wさんの場合は、物事を忘れる。計画をうまく立てられない。同時進行でタスクを実行する事がうまく出来ない、などです。また、突然のスケジュール変更に対応することも苦手です。
タスクリストを作成し業務内容を可視化。
内容、進捗、締切を上司と共有します。
複雑な業務については、フローを作成しオフィス内で共有するようにしています。
「転ばぬ先の杖」を常に準備する事が、配慮の基本だと考えています。
突発的な業務は避けられない場合もあります。その時は周りのフォローが必要です。
それでも、困った時にすぐに相談できる環境があれば大きな問題にはなりません。
何かあったら、すぐに相談できる環境作り。
得意分野を仕事で有効に活用する。
得意なところを上手に活かす事もひとつの配慮です。
Wさんの場合は、文章を作ることや文字、用語をチェックする事が優れています。そこで、上司がプレゼンテーションで使用する原稿をわかりやすく直したり、チェックする作業も行なっています。また、Wさん自身の業務である、職場体験実習プログラムの運営では、実習生ごとの評価資料の作成や振り返り面談をひとりで行っています。
マイナスを補う事だけが配慮ではないと考えています。