
KOSE様より、総務部内に新たに「環境美化・庶務」を行う障がい者雇用のチームを立ち上げ、運用を行いたいとのご相談をいただきました。


KOSE様は、既に障がい者雇用を推進しておられましたが、その範囲の拡大として総務部内に障がい者雇用による庶務のチームの立ち上げを企画されていました。但し、この時点では、清掃をメインとするか、庶務をメインとするかなど、検討しなければならないことも多く、以前より、障がい者雇用の人材紹介でサポートをしていた弊社にご相談いただきました。
弊社は、清掃業務での障がい者雇用のコンサルティング実績もあり、ビルメンテナンス事業も手掛けているため、業務における専門知識が豊富であったこともマッチし、2024年夏にKOSE様人事部よりご依頼いただくこととなりました。



プランニング

ご依頼いただいた人事部の方より現状のヒアリングを行い、大まかな実施内容の方向性を決めた後、実際に実施する総務部の皆様にも参加いただきプランニングを行いました。
会社説明会の集客
および運営のサポート

会社説明会の実施サポート
● 母集団の形成
● 専門家による面接
● 求職者へのアドバイスも担当
職場体験実習の計画サポート

● 職場体験実習(3日間)の計画および 準備作業
● 職場体験実習参加候補者の応対および参加促進
● 職場体験実習の実務のフォロー(現地に人材を派遣)

課題
● 障がい者雇用の業務範囲を広げたい(これまではオープンポジションでの募集のみだった)
プロジェクト成果
● 総務部の協力を得て「環境美化・庶務」チームを設立

課題
● 職場体験実習のノウハウが無い
プロジェクト成果
● 職場体験実習のプランニング・3日間 x 2クール(各クール3~4名)の職場体験実習を実施

課題
● 障がい者雇用の人数を増やしたい
プロジェクト成果
● 6か月で5名の障がい者採用を実現


障がい者雇用は、「障がい」への理解や受け入れ体制の構築など専門的な準備と時間を要します。
障がい者雇用で最も大切なことは、企業と障がいのある方の間に強固な信頼関係を築くことです。信頼関係があるからこそ、自身の症状や特性を安心して開示でき、企業はそれに基づいた適切な配慮が可能になります。その結果として、本人の能力が最大限に引き出され、双方にとって価値ある持続可能な雇用が実現します。このような雇用関係を構築するための受け入れ態勢や採用方針などを入念に準備させていただくと共に、採用から定着までの一貫したサポートを行っています。
コンサルティング(6カ月~)
● プランニング
現在の環境、職種や役割、採用後の定着などをご確認し、方針や段取りを決めていきます。

● 採用支援
必用となる人材の条件を具体化し、独自のネットワークを用いて該当する母集団を形成します。
説明会や面談、職場体験を計画し、面接の同席や職場体験会の計画、フォローなど、ミスマッチを起こさないよう総合的にサポートします。
入社後サポート
採用した人材と企業双方への定期的な面談を通じ、課題解決やキャリアプラン構築を支援することで、人材の活躍を促し、長期的な定着をサポートします。

「会社説明会を開催しても、なかなか自社にマッチした人材に出会えない…」「履歴書や面接だけでは、その方の本当の適性や可能性を見極めるのが難しい…」 障がい者採用において、多くの企業様がこのような課題を抱えています。弊社の会社説明会は、その課題を解決するための独自の仕組みをご提供します。
私たちは首都圏を中心とした就労移行支援事業所、特別支援学校、大学、行政機関との強固なネットワークを構築しています。これらの各機関の支援者と密に連携し、貴社の魅力や求める人物像を的確に伝えることで、意欲とポテンシャルの高い求職者層に効果的なアプローチを行い、質の高い母集団を形成します。

私たちの最大の特徴は、説明会後、選考に進むことを希望された求職者様全員と、弊社の専門スタッフ(社会福祉士、精神保健福祉士、ジョブコーチ等)が必ず個別面談を行う点にあります。
この面談は、単なる意思確認ではありません。専門家が第三者の視点から、求職者の希望はもちろん、その背景にある価値観、障がい特性、得意なこと、苦手なことを深くヒアリングし、客観的に分析します。

専門的なスクリーニングプロセスを経ることで、企業様には以下のようなメリットがもたらされます。
専門家の客観的な視点を加えることで、企業様と求職者双方にとって最高の出会いを創出致します。

「一日中パソコンに向かうデータ入力業務」を強く希望される方がいたとします。しかし、お話を伺う中で「過集中になりやすく、長時間同じ作業を続けると後半にミスが増え、極度に疲労してしまう」という特性が見えてくることがあります。
このような場合、私たちは企業様と求職者の間に立ち、「業務の2割程度は書類のファイリングや部署内の簡単な庶務を取り入れる」といった、特性に配慮した業務内容をご提案します。
これにより、求職者は無理なく集中力を維持しながら能力を発揮でき、企業様にとっては安定した業務遂行と生産性の維持につながります。
※ 実習当日の当社スタッフ派遣は別途有料となります。


上記の理由から、新しい部署に1度に複数名の採用となる場合、担当者の負担が大きくなってしまうため弊社が必要に応じてサポートに入りました(支援者の疲弊を防ぐことにもなります)。
採用段階での精密なマッチングから、入社後のきめ細やかなフォローアップまで。この一貫した伴走支援が、障がいのある方の長期的な定着と活躍を可能にします。多様性だけでなく、個々人の違いを認め、その能力を活かし、組織の成長へとつなげるダイバーシティを推進し、ひいては組織力の強化に役立つ障がい者雇用を目指しています。
専門のコーチング担当者による定期面談や日々のコミュニケーションにより、いち早く変化をキャッチし、様々な課題を解決してます。
思い通りにいかず焦りを抱え、周りの期待に強いプレッシャーを感じている様子をいち早く察知し、気持ちを丁寧に傾聴してほぐすと同時に、外部の支援機関とも連携して多角的なサポート体制を整え、「一人で抱え込まない環境」を作ることで、根本的な解決を行いました。

障がい者雇用を行う企業様では、非常に気遣いを行って頂けるところも多いのですが、善意からくる気遣いがかえって負担となってしまうことがあります。こういった場合、上長の方に業務の割り振りや物理的な距離を置く工夫などを具体的にアドバイスし、チーム全体での安定と各人が安心し、負担にならない環境づくりをフォロー致します。

指示の意図がうまく伝わらないケースなど、コミュニケーションに課題が出ることがあります。そういった場合、各人の障がい特性(物事をどう捉えるか)を把握し、その特性を踏まえた上でのコミュニケーション方法などを上長や担当者様にご説明いたします。いわば「翻訳者」として双方の意図を繋ぎ、円滑なコミュニケーションを促します。






障がい者雇用における関わり:現場における実務担当者

障がい者雇用については全くの初心者でしたが、採用からご支援いただいたことで、大変優秀な方々をチームに迎えることができ、心より感謝しております。ご縁があって来ていただいた皆さまを大切にし、共に長く働ける環境を整えていきたいと感じています。また、ジョブコーチの森下さんのきめ細やかなサポートのおかげで、業務面だけでなく精神的な面でもメンバーが安心して働ける環境を作ることができました。不安の軽減や信頼関係の構築にもつながり、大きな効果を実感しています。
私のような初心者マークの方にも親切に対応頂けますので、障がい者雇用に本気で取り組もうと考えている全ての企業におすすめしたいです。